慌てる前に知っておきたい葬儀ローン


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人が亡くなると葬儀から埋葬までの過程で数十万円から数百万円の費用が必要となりますが、これだけまとまったお金はそう気軽に用意できるものではありません。そこで最近人気を集めているのが、葬儀社が金融機関と提携して提供している「葬儀ローン」と呼ばれる目的別ローンです。今回は葬儀ローンの概要と特徴、ポイントについて見てみましょう。

知っておきたい葬儀に係る費用

そもそもの前提としてごく普通の葬儀をおこなうとどの程度の費用がかかるのでしょうか。葬儀費用は地域によっても異なりますが、近親者だけでおこなう家族葬で50万円程度、個人と関係のあった人も呼ぶ一般葬儀なら200万円程度と言われています。より具体的な金額や内訳は葬儀の内容や依頼する葬儀社によって異なります。
葬儀費用には葬儀だけではなく、戒名やお布施などの葬儀に付随する様々なイベントも含まれるため、家族葬であっても予定外に大きな出費になることがあります。
そこで検討したいのが、目的別ローンの一種である葬儀ローンです。

葬儀ローンとはどのようなものか

「葬祭ローン」や「冠婚葬祭ローン」とも呼ばれる葬儀ローンは目的別ローンの一種であり、葬儀費用のためのローンですが、最近では葬儀費用だけでなく、仏壇をはじめとする仏具や墓地、墓石の購入費用もまかなえるローンが増えています。

葬儀ローンの種類と特徴

葬儀全般に関わる出費に対する目的別ローンとして設定されている葬儀ローンですが、葬儀ローンを提供しているのは葬祭会社を中心として、銀行や信金・労金に限られます。
ここでは、それぞれの商品の特徴について見てみましょう。

葬祭会社

葬儀ローンを最初にはじめたのが葬祭会社ですが、葬祭会社は単独で金融商品を販売する免許を有していないため、基本的にはオリコやJACCSなどのクレジットカード会社と提携して葬儀ローンを提供しています。葬祭会社の葬儀ローンは利率が8%から18%とカードローン並みの利率ですが、インターネットから24時間申し込みができて来店不要、書類も必要最低限でよい手軽さが魅力です。

銀行

個人向け融資拡大の方針に則って、3メガバンクや地方銀行も葬儀ローンを提供していますが、目的別ローンではなく借り入れた資金の使いみちを限らない「フリーローン」として提供されているのが特徴です。
フリーローンは葬祭会社の葬儀ローンとくらべて審査にかかる時間が長く、必要となる書類も多くなりますが、利率が4%から14.5%と低利率であることが魅力であり、時間と手間に余裕があれば検討したいローンと言えるでしょう。

労働金庫・信用金庫

労働金庫(労金)や信用金庫(信金)でも葬儀ローンの取り扱いはありますが、融資の対象となるのは加盟会員だけであり、審査にかかる時間や必要となる書類も銀行のフリーローンと比べて様々なものが必要であり、新規に加盟して借りるメリットはありません。
しかし、既に組合に加盟済みであれば、相互扶助の精神から利率2%から9%ともっとも有利な利率で借りられるだけではなく、借入限度額や返済回数、年齢制限などの借入条件でもっとも有利な葬儀ローンを提供しています。

葬儀ローンを借りるときに注意したいポイントとは

このようにいくつかの金融機関から提供されている葬儀ローンですが、実際に借りるときに注意したいポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。
もっとも注意したいのが、葬儀までに必要な金額を借りられるかどうかです。申し込んだのに審査が間に合わず、葬儀が終わってから融資が決まるようなことになれば目も当てられません。合わせて、迅速な審査のために必要な書類をすぐに用意できるかも注意したいポイントです。
また、実際の葬儀費用の見積もりや、葬儀費用のうちどの程度の金額であれば自己負担ができるかも注意しましょう。借りる金額はできるだけ小さいほうがのちのちの負担が小さく、速やかに日常生活に復帰できます。

おわりに

人生の締めくくりであり、最後のイベントである葬儀では、できるだけ盛大に送りだしたいものですが、残された家族や関係者の生活を圧迫するのは本末転倒です。納得できる内容で負担のない金額になるように、葬儀ローンでも計画的な利用になるように心がけましょう。

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ローン辞典運営事務局

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