車を購入するときによく使う残高設定ローン


車を購入するときによく使う残高設定ローン_アイキャッチ

販売店(ディーラー)から新車を購入するときにすすめられるローンはいくつかありますが、最近の主流となっているのが「残高設定ローン」です。
この残高設定ローンとはどのような仕組みのローンであり、どのような人に向いているローンなのでしょうか。
今回は、残高設定ローンの仕組みとメリット・デメリット、残高設定ローンの借り入れが向いている人について見てみましょう。

残高設定ローンとはどのようなローンか

残高設定ローンとは、車を買い換えるときの下取り分を購入時に差し引いて、残りの金額を分割で支払うローンの仕組みです。
残高設定ローンは主に3年プランと5年プランがあり、選択したプランが終了した時点の残価を差し引いた車両価格について分割して返済するので月々の支払額が比較的安価で済むのが特徴です。

終了時点で発生する残価の支払いは

  • 同じ販売店で新車に乗り換え
  • 車の返却
  • 残価の残る車の購入(一括精算かクレジット払い)

から選べます。

残高設定ローンのメリットとデメリット

通常の自動車ローンで車を購入すると、一般的には3~5年をかけて全額を返済することになりますが、残高設定ローンを利用すれば、3年プランで車両価格全額のうち5割から6割、5年プランなら7割から8割を返済します。
そのため、通常の自動車ローンと比べると月々の支払は格段に安くなるのが残高設定ローンの特徴です。
通常の自動車ローンはローンの返済が終了するとその自動車を所有することができますが、残高設定ローンでは支払い完了時点で車を販売店に返却して新しい自動車に乗りかえるか、残価を精算して買い取るかを選べる自由度の高さが魅力です。

また、3年プランであれば車検対象外であり、5年プランでもオプションを付けておくことで車検費用が生じないなど車両価格以外の部分でのメリットが大きいのも魅力の1つです。
ローンの支払いが完了すれば車両寿命が来るまで乗りつづける通常の自動車ローンと異なり、残高設定ローンでは乗りかえ需要や定期的な買い替えが期待できるので、販売店側にもメリットが大きく、近年では販売店側も積極的に残高設定ローンを推奨しています。

このように便利な残高設定ローンですが、その利便性の高さからくるデメリットもあります。
デメリットとして代表的なものとしては、残価を定める「条件」があります。
条件には走行距離や点検・整備の有無、販売店による査定など、様々なものがあり、この条件を満たしていないと残価が保証されません。
また、通常のローンとは異なり、残高設定ローンでは返済が終わっても買い取りが完了するまでの所有者は販売店であり、イメージとしては購入よりも長期間のリースとなります。

このように金額面でのデメリットが目立つ残高設定ローンですが、もっとも大きなデメリットとして、契約終了時に買い取りを選ぶと、総支払い額が通常のローンよりも高くなる傾向があることです。
もちろん、実際には対象となる自動車や金利などの様々な条件で優劣は変わるので一概には言えませんが、通常の自動車ローンと残高設定ローンのどちらを選ぶかは事前にしっかりとシミュレーションするべきと言えます。

残高設定ローンに向いているのはこんな人

その仕組み上残高設定ローンは総支払い額が高くなる傾向にあります。
そのため、総支払い額が高くなっても月々の支払いを抑えたい人や、一定期間だけ移動の足として自動車が必要になる人に向いている仕組みと言えます。

この他に残高設定ローンの利用に向いている人としては、

  • 月々の支払をどうしても減らしたい
  • 月の走行距離は1,000km以下
  • カスタマイズは絶対にしない
  • 3~5年後に環境の変化があって車を買い換える

が該当するでしょう。

おわりに

購入というよりもリースに近い性格をもつ残高設定ローンでは、計画的な利用ができるのであれば通常の自動車ローンよりも有利に自動車を保有できる仕組みと言えます。
しかし、条件から外れると不利になるので、慎重な事前シミュレーションと比較・検討が必要と言えます。

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ローン辞典運営事務局

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